白馬アルペン・ライブラリーは、中央バスターミナルや案内所の敷地内にあり、白馬八方尾根の歴史を知るのに絶好の場所。2010年に設置されたこの施設では、日英で地域の登山、スキーの情報や、100年以上前の農村の生活、リーゼンスラロームの親である福岡孝行さんについての展示が行なわれている。隣接するライブラリーでは、日本語や英語で書かれた白馬八方尾根の歴史、スキーや登山の世界に誘う出版物が読める。
◆登山とスキーの関係を示す展示
白馬八方尾根では登山とスキーは、相互に深く関連し合っている。16のブースは、この二つのアクティビティの幅広い歴史を扱っており、日本語と英語で書かれた案内板がある。明治時代(1868~1912年)の初めに行われた最初の登山の試みや、日本式のゲストハウスである民宿の考え方について学び、何十年にもわたるスキーウェアの変遷も見ることができる。1998年の長野冬季五輪の多数の写真や、思い出深い記事のコーナーもお見逃しなく。
◆福岡孝行記念展
福岡孝行(1913~1981年)さんは、法政大学のドイツ語と体育理論の元教授、今日の白馬八方尾根スキーリゾートの創設者。彼は学校では陸上競技部の優秀な部員であり、時間のある時にドイツ語を勉強していた。彼は生涯を、スキーと登山に捧げた。また自分自身の体験や観察を基に、様々なスキー技術についての本を出版。
第二次世界大戦(1939~1945年)が勃発する少し前、彼は細野(現在の白馬八方尾根)に住み始める。ある日彼は、ダウンヒルやスラロームのスキーコースを設けるのに格好の場所を見つけた。この新しい計画がいかに素晴らしいかを地方自治体に説得。そそて、大回転(ジャイアントスラローム)のための建設工事が始まり、1947年に最初の大会が開催された。
◆歴史のコーナー
時代を遡り、地元の人々が使用していた様々な古い農機具について学ぶことができる。このコーナーには、日本の伝統的な農家に一般的に見られる炉端の実物大のジオラマも置かれている。
◆山とスキーのライブラリー
ここでは、山や登山、スキーに関する1万点以上の出版物に目を通すことがでる。