北海道

大雪スノーエリア

北海道の天井のカムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)で、最高のパウダーを楽しむ

ニセコが日本のカリフォルニアだとしたら、大雪エリアは日本のユタやワイオミングと言ってもいいだろう。日本の冬の気候は、シベリア大陸から吹く偏西風により日本海側から寒気が流れてくる。その寒気はたくさんの雪を運んでくるが、とても強い風。その風は陸地に近い山にぶつかり、その山を越えたり避けたりして北海道の内陸部に進んで行く。その時に風は少し弱くなり、風が弱くなることで、雪雲が次の山との間で停滞することがある。雲は停滞し、その場所には沢山の雪を降らせる。そして山に囲まれたこのエリアが極寒の環境を構築することで、軽量のパウダースノーを作り出すのだ。

旭岳

標高2,291mの山に最長2,500mのコースを構える北海道の北のエリアでは最大級の山。そのロケーションはスキー場ではなく”山そのもの”。北海道のすべられるエリアでも圧倒的な高さを誇り、日本海から流れてくる雲を捉えた、上川地方の恵まれた雪と、森林限界を超えたその山頂は、世界のスキーヤーやスノーボーダーにとってはまさに「約束の地」。旭岳はパウダーだけではなく、実は、シーズンの始まりの時期にはクロスカントリースキーでも有名な場所。

この山をすべるためには、バックカントリーの基本である「天候の確認」「充分な装備」「滑る技術」などは必須。見事「The Day」に恵まれた人々は、人生の中でも最高レベルの歓喜の声を上げることができる。その日に山頂から見る景色と最初の一本は、他の日本にはない素晴らしいものになるだろう。



大雪エリア

この大雪エリアの中心になるのが旭川市。旭川の周辺には主に6つのスキー場があり、それぞれの山が旭川市から日帰りで行くことが可能。それぞれの山が別々の特色を持っており、変化に富んだ環境で楽しむことができる。これまでは札幌やニセコエリアが中心だった海外からのスキーヤーやスノーボーダーが数年前から大雪エリアにも足を運ぶようになってきた。それはこれまで気付かなかった恵まれたロケーションや、滞在中のアクティビティなどが多くの人に伝わってきたからだろう。大雪エリアを滑るなら最低でも6日は滞在すべきだ。

カムイスキーリンクス

カムイスキーリンクスは大雪エリアの玄関口。このエリアは日本海から運ばれる雪が最初に停滞する場所でもある。そのため、雪質はトップレベルであり、時には旭岳よりも良い場合もある。そして、ここの優位性は晴天率の高さ。旭川市内から車で30分、富良野や札幌からも日帰りすることができる。最長4,000mの初心者向けのコースから、フリーライディングを楽しめるコースなど、多様なコースレイアウトが来る人を飽きさせない。ハイスピードのゴンドラにより山頂まで8分あれば到着。

ピップスキー場

旭川の北側に面したピップスキーリゾート。丁寧に整地された幅の広いコースをカービングで楽しめるスキー場。旭川駅からの路線バスのほか、高速道路のインターチェンジから直ぐなので車でのアクセスが容易。

サンタプレゼントパーク

旭川市内の中心部から車で約15分にあるアクセスしやすいスキー場。変化に富んだコースが人気の「マロースゲレンデ」には多くの人々がすべりに来る。近年では「スノーボードFISワールドカップ」も開催されたほどの国際大会に適応できるコーススペック。また、夏季には旭川の街並みや大雪山連峰を一望できる「ニコラス展望タワー」も楽しめる。

キャンモアスキービレッジ

旭川空港から車で15分、旭川市内からでも20分という好立地にある。高速クワッドリフトが1機あり、2018-2019シーズンからリフトが増設された。最長1.5kmのコースを含め、5つのコースを滑ることができるコースレイアウトになっている。また、本格的なスプリントのクロスカントリーコースもある。

大雪山層雲峡・黒岳スキー場

標高1,984mの北斜面に広がる景色と、軽いパウダースノーは来る人を魅了している。この山の魅力は何といっても、ロープウェイとリフトを乗り継いで7合目に到着してから徒歩で登った山頂からの景色。ローカルの多くは、シーズン初めとなる11月からこの山を登り始める。森林限界である山頂付近から見る大雪エリアの山々の風景の美しさは最高。高速道路を利用することで、旭川空港から約1時間30分、札幌からは車を使って約2時間30分程度で到着できる。また、層雲峡温泉という温泉街が麓にあり、良質の温泉が冷えた身体を温めてくれる。

北の大地北海道のど真ん中の都市、旭川

旭川市は北海道の北の拠点都市。北海道のほぼ中央に位置し、雄大な山々に囲まれ、石狩川と多くの支流が合流する盆地にある。このため、昼夜の寒暖差があり、四季の移り変りをはっきりと見ることができる。人口は330,000人を越え、医療福祉施設、教育施設、文化施設、公的機関などの都市機能が充実している。地元の産業については、稲作などの農業や、食料品、紙パルプなどの製造業、「旭川家具」をはじめとした木工、機械金属などのマニュファクチャーが集まっている。そして、北北海道の交通や物流の拠点となっている。2018年には国際線ターミナルが増設された旭川空港や新千歳空港の航空路線の充実により、外国人観光客が増加しており、旭山動物園や雪質に恵まれたスキー場などに、国内外から年間500万人を超える観光客が訪れている。

日本で最初の歩行者専用道路

北海道の旭川市の駅前にある歩行者専用道路。旭川駅から約1km、幅20mの歩行者のための通りは、1972年には日本で最初の恒久的な歩行者専用道路となった。これは、東京の銀座よりも以前のこと。市民が主体となった町作りにより、商店街の近代化と、旭川の魅力作りを行うというコンセプトで開発された。

氷彫刻世界大会国際大会

国内で唯一の氷彫刻の公式世界大会国際大会。国内外から氷の彫刻家が集まり、個人戦・団体戦に分かれて実施。厳しい寒さの中、チェーンソーやノミを駆使し、約40時間をかけて大きな氷のブロックから見事な作品を彫り上げ、その美しさを競う。夜には作品がライトアップされ、昼間とは違った幻想的な雰囲気が楽しめる。

旭川冬まつり

国内外から98万人を超える来場者が訪れる旭川市の冬の祭典。その歴史は、1946年に道路の除雪に伴う雪の山の処理の対策として、雪像を芸術化することが発祥といわれ、1960年に「第1回旭川冬まつり」が開催された。「雪と氷とあかりの祭典」としてギネスにも認定されたこともある世界最大の雪像、氷彫刻世界大会の作品の展示、楽しい冬を体験できる様々なイベントなどで構成されている。

層雲峡温泉氷瀑まつり

層雲峡の厳しい寒さから生まれた冬のまつり。毎年、様々な氷像を見ることができる。期間中は様々なイベントがあり、冬の夜空に上がる花火は圧巻。会場には「アイスクライミング」の体験もできる。冷えた身体を温める層雲峡温泉も最高。

旭山動物園

今や北海道観光において定番となっている、日本最北の市営による動物園で、開園は1967年であるが、現在の旭山動物園の姿が生まれたのは1997年以降から。それまでの日本の動物園で一般的であった、動物の姿形を見せることに主眼を置いた「形態展示」ではなく、行動や生活を見せる「行動展示」を導入したことで注目を集め、今後の動物園展示の指針として国内外の動物園関係者が視察に訪れるなど注目されている。ペンギンのプールに水中トンネルを設けたり、ライオンやトラが自然に近い環境の中を自由に動き回れるようにするなど、動物たちが動き、泳ぎ、飛ぶ姿を間近で見られる施設造りを行なっている。

このほか、動物の食事時間を「もぐもぐタイム(食事時間)」とし、これを目当てに訪れるお客様も多い。

http://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/

旭川の食事といえば、ラーメンとジンギスカン。旭川ラーメンは「醤油ラーメン」。魚介類と、豚骨、鶏ガラ、野菜とを加えたダブルスープが最も多く使われていることが特徴。ラードを使用することも特徴の一つ。マイナス30度以下にもなる旭川では、ラードを浮かすことで、スープを冷めにくくするという工夫から用いられたと言われている。

北海道に最初に入ってきた羊の肉は「羊毛種の羊(マトン)」で高齢の羊。これが硬い肉質で美味くなかったので、この肉を美味しく食べる試みから北海道のジンギスカンの文化が始まったと言われている。

温泉

旭川の周辺には天人峡、層雲峡、旭岳温泉と沢山の温泉がある。大雪山の西の麓にある天人峡、黒岳の山麓にある層雲峡の温泉街、そして旭岳の麓にある標高1,100m地点にある旭岳温泉は、ロープウェイ山麓駅から100mほどの場所にある。

男山酒造り資料舘

「男山」は旭川の名水で作られた日本酒。1977年、日本酒では世界初となるモンドセレクション金賞を受賞して以来40年にわたり、国内外の酒のコンテストなどで数多くの金賞を受賞した日本酒。その350年の歴史と共に、日本の伝統産業のひとつである酒造り文化を伝える資料舘(入館料無料)。江戸時代からの貴重な資料などの展示だけではなく、仕込みの時期には酒造りの様子も見ることができる。

http://www.otokoyama.com/museum/en/

宿泊

旭川は北海道北部の大きな都市であることから、宿泊施設は多くある。旭川をベースに旅を楽しみたいなら、地元の郷土料理も楽しめる居酒屋等が密集する旭川市中心部のホテルを拠点にした方がベスト。また、温泉のある地域には宿泊施設があるので、都市部を離れて温泉と自然を楽しむことができる。

大雪カムイミンタラDMO(一般社団法人)

〒070-0033

北海道旭川市3条通7丁目オクノ6階

0166-73-6968

https://www.taisetsu-kamui.jp

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