蔵王温泉は、開湯は1900年前、日本武尊の東征の際、従軍した吉備多賀由により発見された。江戸時代になると、蔵王権現への西側登山口としてにぎわい、早くも総合リゾートとしての様相を呈していた。大正時代には麓の集落と温泉を結ぶ道路の開通や、街灯、駐在所など様々な施設が設置され、観光地としての足がかりを築きはじめる。昭和に入るとスキー場もオープンし、それに伴い、ロープウェー等の設置、観光道路開通など、ますます観光地としてその地位を確立していく。
それらと並行し、古くからの旅館に加え、ホテル・ペンション・民宿等も相次いで開業。東北最大級の総合マウンテンリゾートとして発展していった。
蔵王温泉は強酸性の硫黄泉。硫黄泉には、体内のムコ多糖タンパクを活性化させる働きがあり、体内水分量を増加させ、肌と血管を若返らせると言われている。また、血行促進効果に加え、硫黄泉には表皮の殺菌作用や皮膚を強くする作用があり、「美肌」も促進。血管の若返りと美肌効果は、まさに「美人づくりの湯」。
蔵王温泉の温泉街には3つの共同浴場、4つの足湯、5つの日帰り温泉施設があり、白濁したお湯や、全国でも珍しい足下から湧き出るお風呂など、それぞれに特色のあるお風呂があり、宿泊客だけでなく誰でも温泉を堪楽しむことができる