寒さの厳しい西目屋村ですが、冬を含め年間を通してカヌーを楽しむ事ができる。ハイシーズンは夏ですが、冬にしか目にする事のできない美しい景色を楽しめるところが”冬カヌー”の醍醐味。例えば、”霧氷(むひょう)”も冬にしか見る事のできない美しい景色の1つ。気温が低い地域でのみ見る事ができる霧氷ですが、西目屋村でも霧氷を見る事ができる。霧氷は空気中の水蒸気が木の枝に付き凍ったもので、自然が作り出した造形美は一見の価値がある。
また、森で暮らす野生動物たちを観察しやすいところも冬カヌーのメリットのひとつ。夏に青々と生い茂っていた木の葉は、冬には枯れ落ちるので動物を観察しやすい好条件が揃っている。西目屋村の森には、希少な動物たちが暮らしており、カヌーツアー中に目にすることもしばしば。流れの穏やかな川だからこそ、安全&防寒対策をしっかりして、冬のカヌーを楽しもう。
冬の白神山地の楽しみ方のひとつに、ガイドと一緒に柔らかい雪の上を歩くスノーシューツアーがある。雪が降り積もった空気のきれいな森を歩くことは、それだけで気持ちがいいが、夏場ではトレッキングコース以外は歩けない森を、自由に歩くことができるのも大きな魅力のひとつ。樹木は葉を落とし花も実もないが、雪が深く積もって邪魔な草木が埋まり、樹木に近づくことができる。
冬の森は動物の数はかなり減る。冬眠する動物の種類はそれほど多くなく、冬眠しない動物は夏ほどには活発に動かないが、冬の森の方が野生動物と出会える可能性が高い。冬の森では、低い草木が雪に埋もれ、樹木は葉を落としているので見通しがよく、野生動物がいればすぐに見つけることができるからだ。