Memory photograph-16/国境を越えのバレブランシュ氷河滑降/1992年2月

1992年2月、イタリアのクールマイユールに撮影に行きました。撮影初日の夕方、翌日の天気図を見ると、「間違いなく快晴!」だと思い、国境を越えてバレブランシュ氷河をすべってフランス側のシャモニーに行くことにしました。スキー場ではないので、早速、アルパインガイドを予約して、出発が早朝ということもあり、9時過ぎにはベッドに潜り込みました。そして翌朝、予想が的中。雲ひとつない快晴の中、クールマイユールからゴンドラを乗り継ぎ、プンタ・エルブロンネ(3470m)まで。

イタリア側からは、エグギュミディ(写真左上の塔)とその向こう側にモンブランが見えます。ここからシャモニーまでの18kmを、国境を越えてすべることができるバレブランシュ氷河を撮影。ガイド曰く「ここまでの快晴はめったにない」と。

後でガイドが話してくれましたが、シャモニーからエグギュミディに行ってすべるバレブランシュ氷河は、人が多いようです。イタリア側からは、自分たちのパーティのみでした。ロケーションは最高でしたが、比較的斜面は緩やかで、正直、すべるにはものたりませんでしたが、贅沢は言えませんね。ちなみに、三浦雄一郎氏の父親の三浦敬三氏が、2004年2月に99歳でこの氷河のスキー滑降を成し遂げ、同年9月にはスポーツ振興への貢献により内閣総理大臣表彰を受けました。

シャモニーからモンブラン・トンネルを通ってクールマイユーに戻ってくるのは面倒でしたね(笑)。

 

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