バンクーバーオリンピック開催直後ということもあり、多くの注目を集める中、14回大会は幕を開ける。クォリフィケーションから大技「ダブルコーク」をメイクする、バンクーバーオリンピック銀メダリスト、ピートゥ・ピロイネン(FIN)と、クォリフィケーションから大技「ダブルコーク」の大技を繰り出す、13回大会王者のイェロ・エッタラ(FIN)のふたりがファイナルに駒を進めた。
ファイナル1本目、先行のイェロはダイナミックなBS1080をメイク。ランディングも見事に決め、281点と高得点をマーク。後攻のピートゥはクォリフィケーションからメイクし続けているダブルコークをここでも披露。さらに完成度を上げ、288点と今大会最高点を叩き出す。
勝負の2本目。足を痛めていたイェロは、「ピートゥに勝つにはさらなる大技しかない」と考え、このモンスターランプではまだ成功していない1260にチャレンジ。しかし、回転がわずかに足りず、ランディングで転倒。この瞬間、ピートゥの初優勝が決まった。
伝家の宝刀で世界の頂点にたったピートにより、進化し続けるスノーボードトリックに、新たなる1ページを加えた記念すべき日となった。の